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あっちゃんの大道棋研究 - 1 「217手」銀問題の謎を解く その1

その1です。

 

217手とは言っても銀問題の基本形が崩れているわけではありませんので安心して取り組みことが出来るのではないかと思います。
初手の誘い手としては82銀71馬54馬の3つがまず思い浮かぶところ。
順番に試してみましょう。
まずは82銀から。
当然92玉の一手。
これに対して・・・
73銀生と開くと84にも利いてきます。
これで逃げて82飛成まで?
いえいえ、52歩合がありました。
74の角が利いているんですねぇ。
じゃあ、戻って
香を取って91銀成。
これには・・・
取ってしまうと・・・
64馬で簡単ですね。91は取ったらいけないわけです。
となると、逃げるしかないですね。
龍で追ってみると
84玉と逃げて
62馬と追うと
脱出されてダメ
62馬でなく94龍と金を取っても
取られて手が続きません。
92飛成が間違いだったので
今度は75馬。
これでどうだ!
なんと84歩が絶妙の応手。
74の角が92まで利いてきました!
92での質駒を作る92成銀から85桂。これなら?
もし同金と取ってくれれば・・・
94香で取れば92飛成から角打って簡単。
83玉と逃げるしかありませんが・・・
83玉には92飛成、73玉、64角、63玉、52龍で詰み。
だから85桂は金で取れません。
もちろん馬が利いているから歩でも取れません。
なので83玉の一手。
65馬と寄ると74歩合、92飛成、同玉に74馬と接近。
83に合駒されて、仕方なく93歩以下金を取って95香にも
94歩で続きません。
最初に戻って71馬!
この飛び込む手は初見では意外かもしれませんね。
当然同玉の一手ですが・・・
82銀と打って61玉と逃げて
52銀成52桂成52銀生の3つがあるのですが今回は省略して52銀成で。
72玉に62成銀、82玉と逃げて・・・
先ほどは74角の利きにやられたのでやられないように63成銀。
でも93玉で手が続かず。
最後の誘い手54馬。
実はこれが今回の正解なのですが。
63歩合だと
82銀、92玉に73銀生。
63の歩によって74の角の利きが遮られているので詰んでしまいました。
以下93玉(81玉でも)、82飛成で詰み。
銀問題、見たことあるよ~という人は63飛合なんてのを見たことありますよね。
でも、今回は同馬、同角、82飛、61玉、62飛右成で詰んじゃいました。
63飛合は74が馬の時に成立するんですよね。
ということで63銀合。これが一番基本的なパターン。
82銀から73銀生の空き王手パターン。
これで詰むのはあまりありませんでも実戦になるとやって奉納してしまいやすいところ
角の利きはなくなったけど銀が52に利いています
63銀合に対して同馬と取ってしまいます。
これもよくある手。
持駒銀二枚になりました。同角に82銀と打って、92玉に
93銀打とぶち込むと精算するしかありませんね。
同金、同銀成、同玉として
これは失敗。
同じ銀打でも81銀打。これは同角と取るしかなく角が手に入りました。
同角、同銀成に93玉と逃げます。
奪った角を75角と打ちます。
84に合駒を打つと82飛成まで。84歩合でも82飛成まで。
84金と移動合するのが正解。
実はここまで正解手順を追っています。

続く

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