自作大道棋精選#2
作意手順
上図
72歩、81玉、85香、83銀、71歩成、91玉、62玉、55桂、
81と、同玉、72香成、91玉、82成香、同玉、83香成、同飛、
74桂、91玉、83桂生、92玉、91飛、83玉、81飛成、93玉、
82龍、94玉、85銀、95玉、84龍まで29手詰
(2004年6月 おもちゃ箱・ドキドキ展示室)
下図
84玉、75歩、73香、72桂、同香成、同玉、75香、74桂、
64桂、62玉、52桂成、同飛、同と、同玉、53飛、41玉、
42歩、同玉、43飛成、51玉、52歩、61玉、41龍、62玉、
51龍、72玉、83桂成まで27手詰
(2004年7月 おもちゃ箱・双子)
双子問題ですが馬の位置が違うので手順が違うのは一目瞭然でしょう。もちろん上図を得て、馬をずらしたら成立していたという程度です。
上図、実はTETSUさんに最初送った時は収束が余詰んでいたのですが、これを見事に修正して頂けました。
変化紛れの説明(これを見ないとよさがわからないかも)をしておきます。
初手考えられる手としては83王、84王、83桂、72歩と誘い手が豊富。
まず、83王の空き王手は魅力的ですが75桂と跳ねて移動合で逆王手。同じ空き王手でも84王に対しては同じように75桂と移動合。同香には74香合。以下73香、72歩、同香成、同玉、73歩、71玉、83桂、81玉、91桂成、同玉、72歩成に対して55飛で際どく逃れています。(以下は83桂、92玉で打歩詰の形)
初手83桂は81玉、82歩、92玉、94香に93飛合で逃れ。飛が間接的に王を狙っています。同香と取っても同玉に66馬なら75桂でまた逆王手。
というわけで72歩から入るのが正解。72歩に対して81玉、85香で83への中合ですが、飛や金はすぐ詰むので桂香を考えます。71歩成、91玉に72王と突っ込む手があり早詰。
ということで72に駒を利かせるのがよいとわかります。すると角か銀。ここではどっちかということで決定はしないでおいて進めます。71歩成に同玉と取ると83桂以下簡単に詰むので91玉と逃げます。ここで本局一番人気の62王と潜り込みながら桂をもぎ取ります。55桂と桂で馬を抜いて飛車の横利きを通しながら抵抗します。
あとは巧妙に玉を82におびき出し、83香成と先ほどの中合だった駒(正解は銀)を入手。以下は玉がよろめきながら詰みに向かいます。ここで焦ってバラバラにすると案外玉が広く捕まらないので注意。ですがバラバラにした時に角を持っていると早く詰むのでこの時点で83への中合が銀と決まります。以下は簡単な収束。
涼秋-王が積極的に攻撃に参加するところが面白いですね。綺麗な詰め上がりで好作と思います。
コマン-攻方王が動くのがよいですね!
岡村孝雄-83桂不成~82歩なら、93飛合の習いある逃れ筋。83王と動けないので72歩~84香には安い中合かと思いましたが、72王を防ぐ必要があって角か銀合なんですね。
下図の方もなかなかの手順で見応えがあると思います。